富士山

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皆さんは、『日本のお祭りの意味』をご存知ですか?

日本の風物詩とも言える『お祭り』は、

日本各地に存在し、太鼓の音に胸を高鳴らせ、神輿を担ぎ、

浴衣姿で夜空に咲く花火を見上げると、不思議と笑顔になれる素晴らしいものです。

でも、

日本の『お祭り』って、

案外その意味が今や忘れられ、何となく楽しいイベントくらいに成り下がってしまっているのも事実なんです。

ということで、

今回の記事では、日本の祭りの歴史、意味、そしてその根底にある日本人の『心の風景』を紐解いていきます。

ぜひ、

日本の祭りの歴史と意味を知ってください。

そうすれば、

きっと、日本の真髄が分かるはずです。

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そもそも、日本人の心を震わせる『祭り』とは何なのか?

傘

皆さんは、

『なぜか、太鼓の音が鳴り響くお祭りの躍動感に惹かれてしまう』

『神輿を担ぎ、ワッショイワッショイという掛け声に見入ってしまう』

『屋台が並び、浴衣姿の人々が笑顔を交わす光景にワクワクしてしまう』

そんな経験はありませんか?

今や、

日本のお祭りは屋台やお店が軒を並べ、見るも食べるも楽しい行事の1つですが、

実は

日本のお祭りは『命』と『神』と『人』とをつなぎ直す神聖な時間なんです。

私たち日本人は盆踊りをしたり、神輿を担ぐにはきちんとした意味があるんです。

それは

『神』に対する感謝の現れなのですが、そもそも『神』とは一体何なのでしょうか?

祭りの本質、それは『祀り』、神との再会

着物

『祭り』の語源は、『祀ろう(まつろう)』です。

『祀ろう』とは、

神を迎え、神と共に生きることを確認する行為そのもの。

それが本来の日本の祭りの姿なんです。

日本では、

『神』とは、山・川・風・稲・火・水・土など、自然界のすべてに宿る目に見えない働き=カミのことを表します。

その証拠に日本には、神様が何人いるかご存知でしょうか?

???

日本では、

八百万(やおよろず)の神、という表現で神を柱の単位で数え表しています。

私たち人間は、〇〇人。

物なら、〇〇個ですが、

神は〇〇柱(はしら)として数え、その数は無限にあるくらい存在すると考えられているんです。

事実、

日本の神社に祀られている神々の数は、約8,000~100,000柱とも云われているんです。

だから

日本の人々は古来より、

自然界のあらゆるものに神が宿り、これらの存在に『祈り』『感謝』し、

季節の節目や危機の時には神を『祀ろう』ことで、調和と恵みを願ってきたんです。

つまり、

日本の祭りのルーツは、自然との深い結びつきの中にある『自然との対話』から生まれたんです。

決して、

一神教のように一人の神だけを崇めているわけではないのです。

そこには、

あらゆる自然の働きや宇宙法則=神に敬意を表し、感謝する心が日本にはあったんです。

季節の始まりの祭り

稲

日本では季節ごとに祭りの意味合いが異なります。

例えば、

春は『田の神』を迎える季節です。

全国で行われる田植え祭、御田植祭(おたうえまつり)では、

村人総出で神を迎え、歌や舞、酒でもてなし、五穀豊穣を祈ります。

その起源は、

弥生時代に遡るとも云われ

三重県の伊勢神宮や大阪の住吉大社、千葉県の香取神宮の御田植祭はとても有名です。

それこそ、

神輿を担いだり、神事の行事が行われているんです。

また京都の祇園祭は、今や世界的にも有名です。

その起源は9世紀といわれていますが、

その目的は、

実は疫病退散を祈って始められたものなんです。

いずれにしても、

日本のお祭りは

神のお働きで実りがあること、豊潤であることに感謝するとても大切な行事なんです。

日本人は、

あらゆる自然現象を愛で(めで)、感謝する感覚があります。

その感覚こそ、

実は

日本語のアイウエオ、母音を感じ取る感覚だということをご存知でしょうか?

祭りの真髄とは、『五母音あいうえお』と一体化すること

山

皆さんは不思議に思いませんか?

『なぜ日本人は、祭りの音に惹かれるのか?』と。

例えば、

なぜ、

太鼓の『ドン』という音に身体中が心打たれるのでしょうか?

なぜ、

神輿の『ワッショイ』の声に胸が熱くなるのでしょうか?

他にも不思議なことがあるはずです。

私たち日本人は

なぜ、

シトシト降る雨音や、鳥のさえずり、風に揺れる竹林の音に、風情を感じることが出来るのでしょうか?

それは、

私たちの耳が『自然』と同じリズムを聴き分けられるようにできているからです。

そして

そのリズムとは、まさに五母音『あ・い・う・え・お』の響きと重なるのです。

五母音は、宇宙のリズムそのもの

宇宙

日本語の母音は、世界でも稀に見る『音のバランス』を持っています。

それはまるで、

五行や五大、五音階のような『自然の五相』に対応するかのように、

『あ・い・う・え・お』にはそれぞれ宇宙創造の機能が宿っているのです。

そんなはずはない。

と思われるかもしれませんが、

『あいうえお』の五母音にはすでに力が備わっているのです。

その疑問は

日本の言霊が解決してくれます。

『あ』

川

日本の言霊は、『ことだま』と知られ、放った言葉が実現すると言われています。

『なぜそんなことが可能なのか?』、といえば

それには

日本語の『音』が関係していたんです。

日本語は、五つの母音『あ・い・う・え・お』を軸にして成り立っています。

そして、

この五母音の上に、か行・さ行・た行…といった父音が乗り、言葉が形づくられていきます。

でも注目すべきは、

この五母音こそが、日本語の心臓部だということです。

だって、

母音=母なる音ですから。

たとえば、

『あ』という言葉は、開く力があることです。

普段は何気なく使っている『あ』の1音かもしれませんが、

口を大きく開き、最も原始的で素直な感情を吐き出す音で、『現れる』性質があるんです。

皆さんにとっては、

驚き、喜び、あくびのときに使う言葉かもしれませんが、

『あ』は

『明るい』、『表れる』、『秋』、『雨』、『足』などでも、その現象が表れる性質を内在しているんです。

例えば、

『明るい』は、光が出て現れる性質。

『秋』は、葉が色づき、変化が現れる時期です。

『雨』は、

大地に水を与え植物の栄養の素となり、やがて芽が現れる様子。雨が川となり、やがて海の水となる様子。

『足』も、動かして進んでいくから新しい場所が現れてくる

全て『あ』の音の響きには、

その意味があり、その力が備わっているんです。

『い』

葉

『い』は、至るの性質です。

分かりやすく言えば、意識が一点に集中するときの音なんです。

例えば、

意図、意識、祈り。

これらは全て『い』から始まる言葉です。

『意図』は、

自分の考えや意識が相手とか、向こう側に向かって届く、至る様子。

『意識』は、

自分の思考の範囲でココまでは分かっていると認識する境界線。その到達し、至る範囲のこと。

『祈り』は、

自分の願望や願いを届けようと、意志を発動すること。その範囲。

『行く』だって、

向こう側に動き到達する様子。

『命』だって、

自分が生命の躍動を感じる範囲。

みんな自分の周囲に向かっていき、至る性質があるんです。

『う』

川

『う』の一音は、とてもわかり易いかもしれません。

動き働くさまを表しています。

皆さんが

毎朝睡眠から目覚めるとき、どんな言葉を発していますか?

ほとんどの場合、

『ウ~!』なんて言いながら、起きたくもないのに頑張って起床していませんか?

まさに、

『う』の言葉には、動きの力がある証拠なんです。

『うなずく』でも、『浮く』でも、

やっぱり動きです。

『う』には、

動きの性質があるんです。

子どもが甘える声の多くは『う』音です。

抱っこしてでも、おむつ変えてでも、赤ちゃんは『う~』の一言ですが

そこには

動かして欲しい欲求の表れなんです。

『え』

山

『え』は、広がりが集まってくる姿、性質のことです。

相手との関係性において、

共鳴したり、拡張したりして内に集まってくる内集の状態を表しています。

絵、縁、栄。

どれも世界が“つながる言葉のことです。

『絵』は、

表現したものが広がり、人が集まってくるもの。

『縁』は、

人と人が拡張してつながって、自分の元に集約される性質のこと。

『栄』も、

栄えることの意味で、広がってそこに人や物が集まってくる様子です。

『え』は、、集まるさまなんです。

『お』

寺

『お』は、起こるさまを表しています。

例えば、

『終わり』は、

終わりでもあり、新しい始まりが起こる性質でもあります。

また、

『思い』は、相手に届いて何かしらの反応が起こる性質を含んでいます。

『音』も、そうです。

一定の調律が起こることを指しているし、母音の音のこともそうです。

つまり、

五母音『あいうえお』は、

その一音そのものにそれぞれの性質を持っていて、人の動き、この地球、宇宙そのものが現象化する性質なんです。

お祭りには、神楽、神輿、太鼓、踊りなど、なぜ音が多いのか?

祭り

日本の祭りでは、必ず音が使われています。

太鼓の響き、笛の旋律、鐘の音、掛け声、足音、手拍子。

これらは全て、

単なる形骸化したものではないんです。

それは、

神を迎え入れる“道”をつくるための音。

つまり、

神社でのお祓いで奏上する『祝詞(のりと)』や『神楽歌』などは、単に言葉を話したり歌っているわけではないんです。

母音を含めた言葉の音色を地球、宇宙に合わせ調律していたんです。

日本語の五母音は、祈りの音律であり、宇宙と共鳴する聖なる旋律だったんです。

祭りとは、“音の道”を開くこと

神社

『神道(しんとう)』とは、まさに『神の通る道』を意味する言葉です。

その神の通り道を『音』で清め、整え、開く。

実は、

それが日本の『祭り』の根本原理だったんです。

音の道は、

『あいうえお』で始まります。

なぜなら、

それが人間の根本原理だから。

赤ちゃんが生まれて最初に発する声、それが『あ』です。

『あ』は開く音。宇宙が生まれる時の最初の振動。

『い』は意識の芽生え、息吹き、命であり、

『う』は命が内に宿ること、動きが現れてくるわけです。

『え』は外界とつながること、そして『お』は完了と帰還なんです。

これらを順に発声することは、

命のサイクル=自然界の法則と共鳴することなのです。

皆さんは無意識かもしれませんが、日本語とはそう成り立っているんです。

浦島太郎に出てくる竜宮城の乙姫さまも、不思議と音を秘めているわけです。

乙姫=音秘め、ですから。

それが、

何かといえば、日本語『あいうえお』だということです。

宮中祭祀も“音”で神と通じていた

神社

実は、

天皇家に伝わる最も神聖な儀式、

『大嘗祭(だいじょうさい)』や『新嘗祭(にいなめさい)』でも、主役は『言葉』ではなく『音』です。

大嘗祭(だいじゅさい)とは?
大嘗祭…日本の天皇が即位した際に初めて行う祭祀のこと。五穀豊穣を祈る儀式。
新嘗祭(にいなめさい)とは?

新嘗祭…天皇がその年の新米を神々に供え、自ら食することで収穫に感謝を捧げる日本最古の祭祀。

特に、

神前で行われる祝詞(のりと)は、『意味を伝える言語』ではなく、『日本語の音を響かせる詠唱』なんです。

だからこそ、

祭りの場では『うた』『まい』『はやし』『かけごえ』などの音的表現が中心なのです。

私たち日本人が、祭りに惹かれるのには理由があります。

それは、

太鼓の音を聴くと、心臓の鼓動が呼応する。

笛の音が流れると、心が穏やかになり、体の中心が“整って”いく。

神輿の『ワッショイ』が響くと、自分も自然のリズムに巻き込まれて、知らぬ間に笑顔になる。

これは“感情”ではなく、『細胞の記憶』なんです。

それは、

日本語の五母音こそ地球の放つ周波数であり、

だからこそなんとも言えない一体感や心の安らぎが日本の祭りにはあるからなんです。

祝詞(のりと)を見れば、それが分かります。

神社で使われるお祓いの祝詞は、現代語訳すると意味不明な部分もとても多いことが特徴です。

けれど、

その響きの美しさ、語感のリズムには、なぜか人を鎮める力があるわけです。

言葉の意味を追うよりも、その音が心を整える。

それが、

祭りの本質であり、日本語の底力でもあるのです。

“異音”と“自然音”の違いが、感性の境目

歩く

現代社会では、あらゆる音が溢れています。

それこそ、

クラクション、アラーム、スマホの着信音、駅の案内放送など……。

それらはすべて、不快な音であったり、時には人を疲弊させることもあります。

なぜなら、

それは、自然界に存在しない“異音”だからです。

皆さんも、経験があるはずです。

救急車のサイレンや工事現場の金属音、バイクの爆音。

それって、

きっと不快なはずです。

でも、

一方で、自然界の音といえば、

雨が『シトシト』と降る音、

木の葉が『サラサラ』と揺れる音、

蛙が『ケロケロ』と鳴く音。

これらの音を、私たち日本人はどこか『言葉』として感じ取れるわけです。

それは、

日本語はそれら自然現象の音に『名前を与えることができる言語』だからなんです。

だって、

そもそも日本語が地球の周波数と同じ言語だからこそ、あらゆる自然現象を言葉として表せるわけです。

それこそ、

日本語が奥ゆかしいと評される理由は、ココにあったのです。

だから私たちは、

音に季節を感じ、心を動かされ、風景を思い出すことが出来るんです。

その感性こそが、『祭り』で蘇る。

それこそ、

実は日本の祭りの真髄だったんです。

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今回の総合まとめ

日本のお祭りには、

私たちが忘れかけている大切なものが多くあります。

もちろん、

他国のお祭りも伝統と由緒のある素晴らしいものです。

でも、

日本のお祭りは、単に踊ったり詠ったりするだけの祭りではないのです。

すでに、

日本語がどうやら違う、ということに気づいている人も多くいます。

大切なことは、

この地球の自然と共鳴し、愛でる文化、お祭りが日本にはあったということです。

そして、

その答えが全部日本語にあったということです。

今回も最後までお読み頂いて、誠にありがとうございました。

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